こんにちは、トイロジックでエフェクト班の技術委員を担当しているがいと申します。今回はトイロジックの技術委員で行っているエフェクトの勉強会についてお話ししたいと思います。

技術委員会について

まず技術委員会について簡単にご紹介します。トイロジックには、技術委員会という社内組織があります。技術委員会は社内にある技術の共有と、全体の技術力の向上を目的に日々活動をしています。デザイン課では各セクション毎に技術委員会がそれぞれの技術向上を目的とした勉強会の開催を行っています。

では我らエフェクト班が行っている勉強会についていくつかご紹介しようと思います。

After Effect勉強会~アニメ調炎テクスチャの作成方法~

エフェクト制作をする際に様々なツールでテクスチャ素材を作ることがあります。After Effectsの標準機能のみを使用したアニメ調炎テクスチャデータ作成方法を理解するための勉強会を開催しました。

この勉強会はAfter Effects初心者の方向けとなっており、基本機能・操作からアニメテクスチャ素材としての書き出しまでの一通りの作業を理解できる内容となっていたので、エフェクト班以外の方も多数参加する勉強会となりました。

エフェクト観察力向上会

次の勉強会はエフェクト制作に必要な観察力の向上とメンバー間の知識の共有を目的として開催されました。内容は技術委員で用意したお題(動画、画像など)を元にどんな要素(パーツ)に分けるかどのツールを使って素材を作るか、また使用するゲームエンジンやエフェクトの仕様や用途など、レギュレーションを限定することで実際の作業をイメージした内容になっています。

ざっくりとですが、このような感じで行います。

お題:炎上している車

  1. こちらの炎上を要素分解(パーツ分け)します。
    • 炎の要素
      フロント部分の炎、窓から噴き出す炎、地面の炎…etc
    • 煙の要素
      立ち上る黒い煙、白い煙…etc
    • その他
      焦げ部分、炎の光、火の粉…etc
  2. 要素を出し分けた後、メンバー各々の作り方や考えを出し合い、今回のレギュレーションの中でどのやり方が最善かを決めていきます。

ここまでの話し合いで、自分とは違うメンバーの発想や考えが知れることがこの勉強会の魅力だと思います。

開催してみて

プロジェクトが忙しい状況の中の開催でしたがエフェクトチームの人達は皆とても協力的で好評な勉強会となりました! エフェクトに関する知識や技術は探してもなかなか見つからないので、こういった勉強会の機会を今後も増やしてほしいという意見が多かったです。

またHoudiniゲームエンジンのTips共有会もやりたいという意見なども出てきたりとメンバーのモチベーションも上がったと感じたので、やってよかったと思いました。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回はエフェクト班の勉強会についてお話しさせていただきました。

まだまだ模索しながらではではありますが、これからも様々な施策に取り組んでいき、皆さんにも発信していきたいと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました!

著者紹介 がい
2020年にトイロジック入社。『NieR Replicant ver.1.22474487139…』のエフェクト制作に携わる。現在はアクションゲームのエフェクトリーダーとして開発に携わり、技術委員も務める。