みなさん、こんにちは! 元気な声は文章では伝わらないのが悲しいですね。私は、トイロジックで背景業務に携わっているたましろと申します。
去年の4月に中途で入社し丁度1年が経ちました。1年前は会社の環境が変わりやっていけるかな?と不安ではありましたが、会社とリモート環境での業務にも慣れてきたせいか、昼休み中にいかに布団に入って充実した睡眠をとれるか試行錯誤しています(笑)
自己紹介はこの辺にして、今回はトイロジック背景チームが行っている勉強会の中でプロシージャルテクスチャについて触れていこうと思います。
目次
プロシージャルという概念を知っておこう
プロシージャルとは何か?まずはここから理解していきましょう。プロシージャル
とは「手続き型」という日本語訳になっています。手続きの具体的な例を説明します。例えばスマホを作るとしましょう。
スマホを作るには、ボタンが必要だったり液晶画面が必要だったりケースが必要だったり・・・etcとたくさんの要素が必要になります。この必要な手順をプロシージャル(手続き型)
といいます。
このプロシージャルという要素はモデリング・テクスチャ・アニメーション等幅広いジャンルで使われています。今回はSD(サブスタンスデザイナー)で「プロシージャルテクスチャ」
を作る手順を簡単にご紹介したいと思います。
【練習1】簡単なノードをつなげて模様テクスチャを作ってみよう
簡単なシェイプを組み合わせたプロシージャルテクスチャを制作しましょう
プロシージャルテクスチャにはいわゆる「正解」というものはありませんので詳細な手順は記載しません。自由な発想でノードを組んでいきましょう。手順は以下の通りです。
- シェイプを数種類用意する
- tile samplerを使い、数を指定する
- 各種出力設定にシェイプを仕込む
[ 制作のヒント ] Time sampler のbase parameter構造を理解しよう
base parameter
の仕組みを理解できると各種入力設定がうまくいきます。出力するテクスチャを指定して、結果を確認しましょう。
【練習2】チョコレートを作ってみよう
続いてチョコレートのテクスチャを作ってみましょう。手順は以下の通りです。
- シェイプを用意する
- 文字とシェイプをブレンドする
- ブレンドした見た目に対してtileする
- tileした結果をベースにストライプの線を追加して、それをさらにブレンド。できた素材を各要素で使用してルックを確認する。
[ 制作のヒント ] ブレンドした素材をマスクにしてさらに詳細を詰めよう
見た目をブレンドした素材をさらにブレンドすることができます。今回はstripe
とhistgramscan
を用います。
合成で使うノードの詳細は以下の通りです。タイルノード(赤でかこっている部分)に対してヒストグラムスキャン(青で囲っている部分)で効果をかけたい範囲を選択して、ストライプの効果(緑で囲っている部分)を乗せています。
範囲を選択して効果を重ねることがプロシージャル制作の過程の上で大切なものとなってきます。またuniform color
などのbase parameter
の中でも範囲を選択できるノードも含まれているので、チョコレートに色分けをしたりして見た目を調整してみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。背景チームではこの他にも技術向上を目的とした勉強会を多数実施しております。トイロジックに入社して感じることは「最新技術を追う姿勢」が他社と比べて高いなと感じるところです。これを読んでいるあなたも「こういうことをやってみたい!」などあれば積極的に検討してくれる会社なので、興味があればエントリーしてみてくださいね。