こんにちは、トイロジック1年目で新米キャラモデラーをしております、みちまるです。本記事では、新卒入社してから『Warlander』で制作したものを紹介いたします。

【ハイモデル編】

自分は新卒で入社して、『Warlander』にアサインされてから魔法使いの装備の制作を行っています。最初にモデリングする上で意識した点をお話ししようと思います。
 

まずは既存モデルの研究

『Warlander』は既に制作が進んでいるプロジェクトなので、まず実装できる状態になっている既存モデルを研究する事から始めました。『Warlander』のビジュアルはリアル過ぎず・デフォルメ過ぎないものなので、そのデフォルメ率に自分を適応させること、『Warlander』の見た目の雰囲気を掴むことを目的に行いました。

最初に既存モデルの研究を行ったことにより、モデルの方向性を定めて制作を進める事が出来ました。
 

制作物と既存モデルとの比較

次に装備を制作する際は実装されている装備モデルのスクリーンショットを撮り、自分の制作しているモデルと見比べながら違和感がないか確認しながら制作を進めていきました。更に先輩から自分では気が付かない違和感の正体を的確にフィードバックして頂き、モデリングのクオリティをぐんと上げることができました。

結果、先輩たちのお力も借りつつ無事にハイモデルを完成させることが出来ました!

 

【リトポロジー編】

ハイモデル作業が終わってからはMayaに移行してリトポロジー作業(以下リトポ作業)を行いました。リトポ作業は弊社の新人キャラモデラーに対して行われるキャラクター研修で学んだ知識を活用し、比較的スムーズに作業を行う事が出来ました。

しかし制作したモデルの肩付近についている羽パーツのリトポ作業を1枚1枚手作業で行ってしまったためトータルでは作業にかなり時間を使ってしまいました。

納品後に先輩から「羽は何枚かのパターンを作ってそれをランダムに配置することでリトポ作業も楽にUVも大きく使える」とフィードバックをいただいたので、次回このような要素があるモデル制作の際はそのように作業して効率化しよう!と考えています。

 

【テクスチャ制作編】

テクスチャ制作を始める前に、まずハイモデルのディテールをローモデルのUVに焼き付けるベイク作業を行いました。ベイク作業がなかなかうまく行かずに大変苦労しました。何度も細かい調整を重ねて、やっと思い通りのベイクができた時は一番感動しました!

その後はテクスチャ制作です! 今まで色がついていなかったモデルが鮮やかになるにつれて、完成に近づいていると感じ楽しさが増していきました。


 

【完成編】

『Warlander』の装備色については、別途プログラムで色変更を行っています。制作したものを実機上で確認し、やっと完成した画像はこちらとなります!

自分の試行錯誤だけではなく先輩方のフィードバックのおかげもありやっと完成させることができ、ゲーム制作はチームで行っているんだと深く実感できました! 最後に、新しい事を覚える事が多く大変に感じる事も多々ありますが、その分自分が成長していると日々実感でき、とても達成感があります

今後も一人前のキャラモデラーになれるように業務に励みたいと思います!

著者紹介 みちまる
アーノルド・シュワルツェネッガーが生きがい。三度の飯よりT2。
最近ハマっている趣味はAI画像生成で【キュートなデフォルメ3Dのアーノルド・シュワルツェネッガー】の画像をつくってニコニコする事。