こんにちは!トイロジックでキャラモデルを作ったり、デザインの進行管理などを担当しているみつきちです。今回はトイロジックのキャラクターモデラ―たちが普段どのような作業を行っているか、どんなところにこだわってモデル作成をしているのかについてご紹介したいと思います。

トイロジックのキャラクターモデラーってなにするの?

人間からクリーチャーまで、ゲームに登場する様々なキャラクターのモデルを制作します。プロジェクトによっては、武器やギミックの作成を手掛けることも多いです。最近では次世代機を意識したハイモデルやリアルタイムモデルの作成をメインに取り組んでいます。アートをもとに、3Dならではの精密さや気持ちの良いシルエットを探りながら、キャラクター1体1体を丁寧に作りこんでいきます。

キャラクターモデラーの作業の担当箇所はこちらです。

  • モデリング
  • テクスチャ作成
  • セットアップ(骨入れ、ウェイト付け)
  • 物理設定

業界では作業フローの細分化が進んでいますが、トイロジックでは骨入れや物理骨の設定などもキャラモデラーが担当することが多いです。ツールは下記のものを使用します。

  • Maya
  • Zbrush
  • Substance Painter
  • Photoshop

キャラクターモデラーは、プロジェクトチーム内のメンバーとコミュニケーションをとる機会が多いパートです。1体のキャラクターをゲームに出すまでに、アートチーム、リグ/モーションチーム、プランナー、プログラマーなど幅広い職種のメンバーと関わり、一丸となって制作します。色んなスタッフと話し合いながらキャラクターのイメージを膨らませ、モデルのデザインに落とし込んでいきます。

作るときのこだわりポイントは?

説得力のあるキャラクターづくりを意識して作成しています。人体や生物の筋肉や関節などの構造を理解したうえでモデリングを行い、 キャラクターが動く際に綺麗な形状になるよう、骨入れやスキニングの調整を行っています。ユーザーがキャラクターを見たときに「このキャラは○○が好きそうだな」とか、「このキャラは過去にこんなことがあったのかな…?」と想像を掻き立てるようなデザインになるよう、キャラクターの性格や環境などバックグラウンドなども想像しながら、質感やテクスチャを詰めて表現していきます。特に顔はキャラクターを性格づける大事な部分なので、肉付けや化粧の仕方など、生い立ちを感じられるように丁寧に作り込んでいきます。

目指していることは?

世界に通用するデザインの開拓です。普段から国内に限らず、海外のゲームや映画、色々なエンターテイメントに触れて、自身のセンスを磨いていけるよう努めています。最近では弊社でも、ハイエンドメイン向けの、フォトリアルのテイストが求められる機会が増えてきていますが、ポップなものやデフォルメのきいた世界観のプロジェクトも手掛けています。プロジェクトを通して幅広いテイストでの経験値を得ながら、同時に感性を磨いていけるのもトイロジックの特徴のひとつです。この記事を機に、少しでもトイロジックのキャラモデルについて知ってもらえたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

著者紹介 みつきち
2016年にトイロジック入社。『Happy Wars』『Happy Dungeons』ではキャラや背景モデル、モーション、UI、広告用のポスターイラストなど幅広い分野で携わる。現在は新規タイトルのキャラモデル制作やデザインチームの進行管理などを担当している。