トイロジックでは毎年、新人研修にゲームアプリ開発の工程を取り入れています。入社して間もない新卒社員たちがひとつのチームを組み、自らアイデアを練って企画立案したオリジナルゲームを開発します。ゲームの実装から、デバッグ、リリースまであらゆるプロセスを現場で実践しながら、チームワークやスケジュール管理など制作のノウハウを学ぶことができます。

2024年4月入社の新卒社員は、iOS用ゲームアプリ『ハチャメチャロボット』を3ヶ月間で開発し、AppStore上でリリースしています。その開発に携わったメンバーにインタビューを行いました。

    参加者

    T:プランナー。研修ではディレクターを担当。
    M:デザイナー。研修ではアイテムのデザインとエフェクトを担当。
    K:プログラマー。研修ではゲームのフレームワーク周りとiPhoneへの対応を担当。

『ハチャメチャロボット』について、簡単に紹介をお願いします。

T:『ハチャメチャロボット』は、さまざまな武器やパーツを組み合わせてロボットを改造し、1万メートルに到達することを目指すアクションです。パズル好きやビルド構築が好きな方をターゲットにしており、ハチャメチャな武器を使ってロボットを自分好みに改造する、試行錯誤が楽しいゲームです。

開発のきっかけとなったアイデアを教えてください。

T:『ハチャメチャロボット』のコンセプトを考えるにあたって最も大切にしたことは、「試行錯誤の楽しさ」です。失敗から学び、どうすれば成功するのかを考え、それが実現できた時の達成感を、ゲームの面白さの核としています。

デザインにおいて意識したポイントを教えてください。

Mアイテムを集めるときに、「これは何だろう?」とワクワクしてもらえるように、見つけることが楽しくなるデザインを意識しました。可愛らしいながらもゲームのコンセプトに合うように、デザイナー3人で意見を出し合い、統一感のあるデザインを作り上げました。

実装において直面した最も難しい課題と、その解決方法を教えてください。

K:一番苦労したことは、iPhoneへの対応です。Windowsで作成したコードをiPhoneで動くようにするには、Macに移す必要があり、最初はエラーが多発して戸惑いました。しかし、エラーメッセージを丁寧に確認していくことで、解決に至ることができました。

開発を進める中で、チーム内で意見が分かれることはありましたか?

T:はい。10人のメンバーで意見が分かれることも多々ありました。その際は何度も話し合いを重ね、全員が納得して同じ目標を目指せるように調整しました。コミュニケーションを大切にすることで、チームの意見をまとめることができました。

K:メンバーによって好きなゲームが異なるため、インゲームにおいてどの部分に楽しさを感じさせるべきか、意見が食い違うこともありました。最終的にはディレクターのTがメンバー全員の意見をまとめ、方向性を決めてくれたため、そこでさらにチームの一体感が生まれたと感じています。

今回の挑戦から学んだことや、今後の目標を教えてください

T:研修を通じて、コミュニケーションと情報共有の重要性を痛感しました。これを徹底することで、チーム全体が同じ完成イメージを持ち、新しいアイデアも出しやすくなりました。今後は、自分の得意分野を見つけてスキルを伸ばし、多くの人に頼られる存在になりたいと考えています。

M:コミュニケーションの大切さ、特に意見を出し合うことの重要性を学びました。今後はエフェクト担当として、PhotoshopやAfter Effectsを活用して表現の幅を広げたいです。学生時代の3Dモーションや2Dアニメの経験も活かして、よりクリエイティブな表現に挑戦していきたいと思います。

K:ゲーム制作未経験で入社しため、Unreal EngineやUnityに関する知識が乏しかったのですが、今回の研修でゲームを完成させたことで、ゲームの仕組みを学べたたため、大きく成長できたと感じています。今後はHUD関連の作業をしつつ、社内エンジンに関する知見をさらに深め、大規模なプロジェクトに携わることを目指したいです。