トイロジックでは毎年、新人研修にゲームアプリ開発の工程を取り入れています。入社して間もない新卒社員たちがひとつのチームを組み、自らアイデアを練って企画立案したオリジナルゲームを開発します。ゲームの実装から、デバッグ、リリースまであらゆるプロセスを現場で実践しながら、チームワークやスケジュール管理など制作のノウハウを学ぶことができます。

2023年4月入社の新卒社員は、iOS用ゲームアプリ『バクバクバック』を3ヶ月間で開発し、AppStore上でリリースしています。その開発に携わったメンバーにインタビューを行いました。

    参加者

    T:プランナー。研修ではディレクターを担当。
    I:デザイナー。研修ではエフェクト制作&サウンド全般を担当。
    S:プログラマー。研修ではインゲームの実装担当。

『バクバクバック』について、簡単に紹介をお願いします。

T:『バクバクバック』は、迫りくる敵から逃げながら「クイモン」というモンスターを呼び寄せ、敵を食べさせ成長させ、ステージクリアを目指すアクションゲームです。ターゲットは手軽にスマートフォンゲームを楽しみたい若年層で、操作方法はドラッグとタップ操作のみです。大量の敵を一気に食べる派手な演出は爽快感抜群で、特に注目してほしいポイントです。

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開発のきっかけとなったアイデアを教えてください。

T:当時、「巻き取る」動作を使うことでさまざまなものを引き寄せて、ステージをクリアしていくゲームをプレイしていたのですが、この「巻き取る」動作が面白いと感じたことがきっかけでした。

デザインにおいて意識したポイントを教えてください。

I:まず、色はエネミーには寒色系、味方には暖色系を主に使用し、見分けやすくしました。また誰もが可愛いと感じるデザインにしたかったので、影を強調せず平坦な色塗りにして、見やすさを確保しつつもポップで可愛い外見にしました。

ゲームシステムでは爽快感を重視したかったので、クイモンが敵を食べる際のエフェクトや効果音など、細部にまで工夫を凝らし、爽快感を最大限に引き出すようにしました。

実装において直面した最も難しい課題と、その解決方法を教えてください。

S:企画段階で「真っ直ぐ走るクイモン」以外にほとんど具体的なイメージがなかった時期は、どう進めるべきなのか難しく感じましたが、必要な機能や拡張性を確保する方法についてメンバーと何度も話し合いを重ねたことで、切り抜けることができました。

開発を進める中でチーム内で意見が分かれた時は、どうしていましたか。

T:自分を含めてメンバーの意見が対立した際は、とにかくコミュニケーションを重ねることで、全員が同じ目標を持って進められるよう努めました。

今回のiPhone研修で学んだことや、今後の目標を教えてください

T:この研修で得た学びは、ゲームの全体像や完成イメージを最初からしっかりと共有することが大切ということです。そうすることで、より円滑にコミュニケーションを取って進めることができるからです。

今後の目標は、後輩から頼られる企画プランナーとして成長したいと思っています。

I:今回の研修では、プロジェクト進行中に、定期的に実装漏れがないかを確認する重要性を学びました。定期的に確認を入れることで問題を早期発見し、対処できるからです。また、今回はプランナーやプログラマーとしっかりコミュニケーションを取って進められたのが良かった点だと感じているので、今後のプロジェクトでも意識して活かしたいです。

今後は、今年度中にリグの基礎を身につけ、来年度からはフェイシャルリグに挑戦し、スキル向上を目指してプロジェクトにより貢献できるよう努力します。

S:これまで経験したゲーム開発では、主にUnityを使用していましたが、今回のiPhoneアプリ開発では、ゲームエンジンの開発やプランナーがパラメーターを調整するためのツールなど、エンジンの使用だけでは対応できない部分が多くあるということを学びました。

今後の目標は、コードマナーやメモリの知識など、汎用的なプログラミングの知識を身につけ、プロとしてさまざまなプロジェクトに対応できるようになりたいと考えています。