こんにちは。企画課のSです。月日が経つのは早いもので、ゲームを作り始めてから10年経つとのこと。

そんな私にもトイログを書く機会が巡ってきました。新卒でゲーム業界を目指すぞ! と考えている方に向けて、何を伝えることができるか……。毎晩のように考え続け、私はついに思いつきました。

「実際のプランナーがどのように一日を過ごしているか、スケジュール形式で紹介してみよう」と。プランナーの一日をお見せすることで、具体的な業務をイメージする際の参考になるんじゃないか、と。そしてあわよくば、時期関係なく一貫して行っている「私が大事にしていること」を提示できるのではないか、と。

というわけで実例をいくつか持ってきたので、早速見ていきましょう!

プロジェクト立ち上げメンバーの一日

最初に紹介するのは新しいプロジェクトの立ち上げ直後。
まさに企画立案のタイミングにメンバーの1人として参加した頃の一日です。

ゲームプランナーの一日:プロジェクト立ち上げメンバー

見返してみると一日の半分は資料作成、もう半分は会議や相談だった模様。
プロジェクト全体のリーダーであるディレクターが考えている面白さを膨らませるために、資料を作っては相談し、資料を作っては相談し……と繰り返していた記憶があります。
相談を繰り返すことで、ディレクターが目指しているゲームが自分の中でも組み上がっていくのを実感できてわくわくするんですよね。

ちなみにお昼休みにチームメンバーで集まって、参考になりそうなゲームをあーだこーだ言いながら一緒にプレイすることもありました。

繁忙期のパートリーダーの一日

プランナーの一日:繁忙期のパートリーダー

このスケジュールで働いていたのは、終盤が近いプロジェクトに参加していた時のこと。ユーザーがゲームで触れるキャラクターや地形などのデータを作成する作業がメインでした。

この時期になると仕様作成などは概ね終わっていて、あとは作るだけ! という状態。基本的にはデータをいじってゲームの要素を作り、増やし、クオリティを上げていきます。

とはいえ、一人で黙々と作業をするだけでなく、デザイナーが作成してくれたアセットについてやりとりしたり、プログラマーが実装してくれた機能に対してフィードバックを返したりと相談は多め。自分の作成したデータについてもディレクターから意見をもらっていましたし、色々とコミュニケーションを取るよう心がけていたみたいです。

プロジェクト中盤のディレクターの一日

プランナーの一日:プロジェクト中盤のディレクター 3

最後は自分がディレクターとしてプロジェクトの陣頭指揮をしていた頃の一日の様子です。
……振り返ってみてびっくり、会議だらけ

ディレクターということもあり、サウンドやエフェクト、不具合の修正方針から世界観についてなどなど、デザインやプログラム含むゲーム全体の事柄に対して相談が舞い込んできます。
人によって得手不得手があると思うのですが、当然私にも苦手な分野があり、全てに対して正しく答えられるわけではありません。というかわからないことの方が多いかもしれません。
そういう場合は「実現したいこと」を理解してもらいつつ、実現のためにはどうするのが良いか一緒に考えてもらうようにしていましたね。

あとはテストプレイなどもしつつ、一通り相談が落ち着いてから、自分がやろうと思っていた作業に着手。
そうしてディレクターの夜は更けていくのです……。

いろんな時期を振り返ってみて

今まで経験してきた様々な時期のスケジュールを振り返ってみて、時期に関係なくプランナーは相談が多いということが見えてきたかと思います。そしてその相談はプロジェクトの「実現したいこと」を理解したり、理解してもらうためのアクションでした。みなさんも御存知の通り、最近のゲームは規模が大きくなっています。そのため、多くのメンバーが集まってゲームを作っていくのですが、目指す方向がわからないままだと人数がいても完成しません。

そうならないためにも、ディレクターはどういうゲームにしたいのか、どういう表現を目指すのかという「実現したいこと」を理解してもらう必要がありますし、チームメンバーは「実現したいこと」を理解して同じ方向を向いてゲームを形にしていく必要があります。

私はこの「理解」のために重要なのがコミュニケーションだと思っていて、それがどの状況にも反映されていたようです。

堅苦しく書きましたが、みんなで話し合いながら一致団結してゲーム作りしていこうぜ! ということ。
そんな仲間になって、一緒に楽しく語らえる日を楽しみに待っています!

 
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