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こんにちは。トイロジックの駆け出しゲームプランナー、T.Sです。
ゲーム業界やプランナー職に興味がある皆さんは、こんな話を聞いたことがありませんか?
- 「譲れないこだわりや情熱が大事!」
- 「知識や経験がなくても熱意があれば大丈夫!」
そうは言っても、「熱中できるものなんてないし、自信もない……」と、不安に感じることもあるのではないでしょうか。
この記事では、そんな皆さんが抱えるよくある悩みを取り上げ、それに対するヒントをお伝えします!
「熱く語れるもの」が今なくても大丈夫。
一つのことに打ち込んでいる人を、羨ましく思ったことはないでしょうか?
特にプランナー職を目指すための就活では、周りの就活生が明確なこだわりを持っているように見えて、引け目を感じることもあると思います。プランナーを目指すきっかけとなる原体験や、「熱く語れるもの」が最初からあることは素敵です。
しかしもっと大事なのは、好きなものの魅力を、自分の言葉で表現できることです!好きなもの自体がありきたりだとしても、他にもっと詳しい人がいたとしても、問題ありません。
好きなもの、もとい「熱く語れるもの」の種の探し方は人それぞれですが、今回はその一例を紹介します。
①「何となく好きなもの」を書きだしてみる。
「何となく好きなもの」を、思いつく限り書きだしてみましょう。
大まかなカテゴリごとに枠を書いて、その中に要素を書いていくのがおすすめです。
個人的には紙にペンで書きだしていくのが好きですが、付箋でもPCのメモでも問題ありません。「どちらかというと」「よく知らないけど少し気になる」程度のものでも大丈夫なので、とにかくたくさん書きだしてみましょう。
ゲームプランナーの就活では、好きなものやゲームを聞かれることが多くあります。体験に対するアンテナの広さや表現力、企業とのマッチ度などを知るためです。無理やりにでも書きだしてみると、自分の好みを客観的に見ることができるのでオススメです!
②「何となく好きなもの」を深堀りする。
好きなものを書きだせたら、なぜ、どんな風に魅力的なのか、自分なりの視点で深堀りしてみましょう。
制作側の意図や世間一般の評価に縛られず、自分の感覚を大切にしてください。他の人と違う意見だとしたら、それは貴重な視点ですし、よくある感想でも、その理由は人それぞれ異なるものです。
例として、「トゥルーマンショー」という映画の魅力について考えてみます。
この映画の大筋は、「幸福な人生を送る男は、実は大規模リアリティショー番組の主人公。壮大な嘘に気づき、脱出を目指す」というものです。私がこの映画に感じた魅力は、物語が進むにつれ、まるで番組の視聴者になった気分で主人公を応援したくなるところです。特に、ストーリーの前後半で、メインの視点が大きく変わることが大きなポイントです。
他の作品でも、登場人物の心情描写の有無によって、その人物に対する印象が大きく変わることがありますよね。この映画の前半は、平穏な日々の中で少しずつ違和感に気づいていく主人公視点の描写が多く、後半は番組の制作スタッフ側の描写がメインになっています。
この構成によって、前半で主人公に共感して愛着を持ち、後半では主人公が予想外の行動を取ることに驚き、彼の意図を理解して本気で応援したくなるという効果が生まれるのだと思います。
このような考察をもとに、もう一度その映画を見てみると、新たな発見が得られるかもしれません。自分なりの視点で魅力を掘り下げながら、様々なものを体験し、「熱く語れるもの」を少しずつ自分で育てていきましょう!
他人と比べすぎず、自分と向き合うことが大事!
他の人と比べすぎず、自分のちょっとした「好き」にまずは目を向けて、深堀りしてみてください。特別なものでなくても、感じた魅力を自分の言葉で表現する力こそが、「面白さを設計する」ゲームプランナーの原動力だと思っています。
この記事が皆さんの就職活動の助けになれば幸いです。トイロジックでお会いできることを楽しみにしています!