こんにちは。プログラマーのIです。本記事では、トイロジックの雰囲気を少しでも知っていただくために、社内で行っている勉強会について簡単にお話ししたいと思います。

社内組織と役割

社内勉強会についてお話しする前に、まず技術委員会という社内組織について簡単に紹介します。トイロジックには、技術委員会という社内組織があります。技術委員会は社内にある技術の共有と、全体の技術力の向上を目的に日々活動をしています。

社外の勉強会や書籍やWebサイトなどから得た知識や、開発を通じて得たノウハウは個人個人に多く蓄積されています。こうした知識やノウハウは開発を行ううえではとても有用で、プロジェクト毎に必要になったらその都度共有されています。しかし、会社規模が大きくなりプロジェクト数が増えてくると、せっかく知識やノウハウを持っている人がいても、プロジェクトが違うために共有がうまくいかないことがあります。そもそも知識やノウハウを持っている人がいるということを知らなかったり、各プロジェクトでどういうことが必要とされているのかを把握できていなかったり…。そこで、社内にある知識やノウハウを拾い上げて蓄積し、全体に共有することで、社内全体の技術力を向上させるのを会社としてやっていこう、と立ち上がったのが技術委員会です。そんな技術委員会では全体の技術力を向上させるためにいろいろな施策を行っています。その中の一つが今回取り上げる社内勉強会の主催です。

トイロジックの社内勉強会

トイロジックの社内勉強会は講演会形式で行われることが多く、講演者が持っている知識やノウハウを聴講者に共有することを目的としています。時間は1時間で、1人で1時間使う場合もあれば、2人で30分ずつという場合もあり、その辺りは割と自由になっています。ただ、勉強会自体の時間が長くなってしまうと、疲れて集中力が切れてしまったり、次の打ち合わせがあって参加できないという人もいますので、必ず1時間という枠内で行うようにしています。内容は開発に関することであればなんでもOKで、基礎的なものからマニアックなものまで様々です。開催頻度は要望があれば開催しています。社内勉強会自体は少ないと3、4か月に1度という時もありますが、それに加えプロジェクトどうしでの交流会も開催しており、毎月2プロジェクトずつ各プロジェクトで使用した技術や困っていることなどの共有を行っています。

勉強会を開催するには、会議室の使用予約をして、告知して、当日には会議室を勉強会用に椅子と机を並べなおすなどの準備をする必要があります。また、記録用に動画撮影も行いますので、カメラを準備する必要もあります。動画を撮影しておくと、当日参加できなかった人も講演を聴くことができますし、必要になったときに後から観返すこともできるので、必ず撮影を行っています。こういったことを個人で行うのは大変ですので、準備などは技術委員会で行い、講演者には資料の準備と講演に集中してもらうことで、社内勉強会が開催しやすいようにしています。

開催にあたっての課題

社内勉強会を開催するのには課題もあります。まず、社内で必要とされている技術がどのようなものかを把握する必要があります。必要とされる技術は当然ながら作りたいゲームによって変わります。そのため、プロジェクトごとにどのような技術が必要とされているかを常に把握しておく必要があります。

次に、社内にどのような知識やノウハウがあるのかを調べる必要があります。必要とされている技術を持っている人がいれば講演を依頼します。トイロジックは現状ではどちらも聞き取りによって把握を行っているのですが……完全に把握するのは難しいですね。とはいえアンケート方式にしたとしても、書いているときには思い出せなかったりしてどうしても抜けが出てしまうものですので、どうするのが良いのかは悩みどころです。

今までに実施したもの

さて、そんな社内勉強会ですが、今までにどのような勉強会が開催されたのかを一部紹介したいと思います。

マルチスレッドプログラミング勉強会

マルチスレッドプログラミング勉強会

マルチスレッドプログラミング勉強会は、マルチスレッドの概念と注意点、C++での実装方法や業務での利用方法を改めて理解するために行われました。マルチスレッドプログラミングは基本的なところではあるのですが、実は業務内容によってはそこまで意識しなくても作業できてしまう人もいます。その為、何となくは理解しているものの、あいまいになってしまっている部分もある、という人は意外といます。そこで、しっかり理解している人に改めて教えてほしい、という要望があり開催されました。

カメラ勉強会

カメラ勉強会

レンズにはなにがあって、シャッタースピードとF値がどう、露出補正がこう、センサーはCCDかCMOSか…という話しではなく、3Dゲームにおける視点の話しです。カメラはプレイヤーがゲーム世界を視認するための窓口であり、ときにプレイヤーの目となり、ときに演出の一部として利用され、必要に応じて固定されたり移動したり引いたり寄ったりと、少しマニアックな領域ではあるものの、ゲームプレイに大きく関わるとても大事な要素です。どのようなカメラがあるかを種類分けし、それぞれのカメラがどのような場面で使用されるか、実装の方法や注意点などを深堀しています。カメラまわりの担当になる人には知っておいてほしい、ということで開催されました。

PBR勉強会

PBR勉強会

最近のゲームでは主流になっているPBRですが、トイロジックでも社内エンジン上での実装を進め、ノウハウが溜まってきたので、情報共有を目的に開催されました。PBRを活用するうえで必要になる単語の説明や、どのような計算でどういう値が使われているのか、ゲーム開発での利用方法や注意点などを紹介しています。こちらは、ゲーム開発で使用するうえで説明が必要ということで、説明を目的に開催されました。この他にもいろいろな社内勉強会が開催されています。

開催してみて

社内勉強会には毎回25名ほどが参加しています。プログラム課の人数が35名ほどなので、それなりの参加率です。それだけみなさん技術に関する興味関心があるようですね。ただ、きっと情報を共有したほうがいいんだろうけど、個人で人を集めて共有会を開催するのはちょっと面倒!そういったところをを技術委員会が引き受けています。

社内勉強会を技術委員会が主催する形にしたことで、開催したい、開催してほしいという要望を聞いて円滑に開催することができ、知識やノウハウを蓄積し共有することがある程度容易になったと感じています。また、社内勉強会が終わった後にも関心が高かった人どうしで意見交換をしていることもあり、情報共有が活発になっていて良い傾向なんじゃないかなぁと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回はトイロジック社内で行われている勉強会についてお話させていただきました。少しでも社内の雰囲気を感じていただけたのであれば幸いです。


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